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2005年 03月 25日

アオダイショウ流さる。

イヌの散歩に行ったときのこと。

幅、高さともに5メートルくらいの
3面護岸の川で、アオダイショウと
思しき1.5mくらいのヘビが泳いでいた。

あの川やと上にあがられへんで、と思いながら
眺めていると、どんどん上流に泳いでいくので、
しばらく追っかけることにした。

水深は5cm程だが、流れはあるので
疲れてきたのか、今度は下流に流され
始めた。しょがないのでこっちも下流に
向かい始めた。

ヘビは流されつつも右に行ったり
左に行ったりしてなんとか脱出を
試みていたが、護岸はほぼ垂直で
無理だった。

そのうち、目ざといカラスが
1羽やってきてしばらく上から見ていたが、
そのうち急降下して攻撃を仕掛けた。

今までそのヘビにわずかな同情の
気持ちで見ていたのが、
この時、完全に何かを期待している
感情に変わった。

カラスの攻撃は失敗に終わって
ヘビは事なきを得たのだけれど、

もし、カラスがヘビをつかんでいった
としても、「ああ、これが自然の掟なのね」
と思うだろうが、

これが、ヘビではなく弱ったトリだったりしたら
カラスが狙っているとわかった時点で
恐らく追い払っていただろうなと思う。

子犬や子猫ならなんとかして
救出してるだろう。

そこで、自然の掟と救出劇の境は
どこだろうと考えるに、

ヘビ、カエル、カメとかなら自然の掟、
トリ、イヌ、ネコとかなら救出劇、
になるだろうと思われる。

多分、体温の温かい動物には
感情移入しやすいんだろう。

などと、不毛なことを考えてた
昼下がりでした。

ちなみに、そのヘビはその後も
しばらく流されていって、ちょっとだけ
土が積もって草むらになってるとこで
ようやく一息ついた。

水で冷えたのか、力つきたのか、
頭だけは草むらの中に入ったが、
尻尾の方はまだ流れの中でゆれていた。

by gucchi-gt | 2005-03-25 16:41 | ふと・・・ | Trackback | Comments(2)
Commented by kazukokoko at 2005-03-26 15:21
なるほど・・・ちょっと共感しました。
確かにヘビに感情移入することってないかもしれません。
私もその場にいて、カラスがヘビを持って行ったの見ても
食物連鎖だから仕方ない、なんならカラスも生きていかな
きゃいけない、とか思ったかもしれません(笑)
体温って関係あるのかもしれませんね〜
Commented by gucchi-gt at 2005-03-26 23:28
kazukokokokoさん、
ちょっとでも共感してもらってありがとうございまっす。
でも世の中にはヘビに感情移入してるヒトもいるんやろな~。


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